クリスマス・ランを経て、肉体的にも精神的にも、ボクがひと回り大きくなったからでしょうか。
1回生の後期以降、合格ギリギリ60点だらけでしたが、卒業に必要なボクの単位数は順調に増えていきました。笑
ボクの学部では、3回生からゼミがはじまります。
もう15年以上昔のことなので、記憶はあやふやですが…笑
2回生後期の昼休みに、先生たちが学生たちに向けて、それぞれゼミ生の募集について、説明する機会がありました。
学生が興味のある先生の説明会へ行き、気に入った先生のゼミへ申し込みます。
大学の学業については、「卒業できればそれでいい」と思っていたボクですが、ゼミ説明会を聞いていたある日。
「…会話分析などを、私のゼミでは研究の対象としています」
「なにぃ!?会話分析!?」
会話分析という言葉が、ボクの心を射止めました。
なぜなら、当時のボクがモテるために重要視していたのが、コミュニケーション能力だったからです。笑
きっかけは、一冊の本でした。
相変わらず、モテるための独学を続けていたボクは、ある日、いつものように、西宮北口にあるジュンク堂書店に、ふらりと立ち寄りました。
そして、山積みにされている『なぜ、占い師は信用されるのか』というタイトルの本を見つけました。
その本の帯には、『「人に好かれる」「信用される」話術&心理術』と、ボクの心をくすぶる夢のようなキーワードたちが書かれていました。
この本との出会いを機に、「相手の考えていること、望んでいることは何か」を考えながら人と会話するようになり、「コミュニケーション能力の向上」に興味を持つようになりました。
もちろん、モテるためにです。笑
そんなモテるための研究を、卒業に必要な単位として扱えるなんて、ボクにとって、これほど嬉しいことはありません。笑
なのでボクは、モテるための研究(会話分析)ができるゼミに入ることにしました。
つづく