2006年12月、クリスマス・イブの夜。
手元に残った最後の100円玉を握りしめ、ボクは夜道を一人、淡々と走り続けていました。
ランニングハイ状態も切れ、そろそろ喉が乾いてきたので、自動販売機で飲み物を買いたいと思っていました。
ところがどっこい。
これがまた、100円で買える自動販売機がないんですよ。
500mlのペットボトルはほとんどが150円ですし、水でさえ110円でした。
これほど10円に泣かされたことはありません。笑
それでも、しょんぼりと走り続けていると…
なんと!
「50円〜」と書かれた自動販売機を発見しました!!!
見たこともない銘柄ばかりが並ぶ、なんとも胡散臭い自動販売機でしたが、ボクの喉はカラカラでしたので、背に腹はかえられません。笑
勢いに任せて、50円の水らしき500mlペットボトルを2本ポチポチと買いました!
所持金:残り0円
ピッ!
ガチャン!
ピッ!!
ガチャン!!
プシュッ!
ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ…
ブハッ!!!
マズッ!!!!!
あまりにも不味すぎで、その場に得体のしれないドリンクを吐き出しました。笑
この50円の得体のしれないドリンクは、まるで極限まで薄められたスポーツドリンクのような味がして、めちゃめちゃマズいんですよ。笑
持ってきたお金を使い果たし、ボクの手にあるのは、めちゃめちゃマズい飲み物の500mlのペットボトルが2本だけです。
いや~、絶望しましたね。笑
とりあえず、喉が乾き過ぎていたので、開封した方のペットボトルは半分ほど飲みました。
ただ、あまりにマズ過ぎたので、全部は飲めませんでした。笑
残ったドリンクは、マラソンランナーのように頭からかけました。笑
念のため、言っておきますが、この日は2006年12月24日、世間はクリスマス・イブです。
三度、ボクは走り出しました。
しかし、家を出てから4時間が経過した頃、ボクはもうヘトヘトで、ついに走ることができなくなり、歩くのが精一杯になりました。
喉もカラカラで、我慢できず、スーパーのトイレで水をがぶ飲みしました。笑
そこからさらに、1時間ほど歩き、
なんとか家にたどり着きました。
家に帰ると、親父も仕事から帰っており、「さすがに、帰って来るの遅すぎるやろ」と言われました。
まぁ、「ちょっと走ってくるわ」と家を出たのが17:00で、帰ってきたのが22:00ですからね。
「ちょっと」って、5時間かかってますね。笑
確かに、親父の言うように、遅すぎると思います。笑
ランニングから帰って飲んだプロテインは、身体中に染み渡り、めっちゃ美味しかったです。
帰り道、ボクをひたすら励まし続けてくれた音楽、チアリーディング部の講演で聞いた、カッコいい曲名を調べてみると、Winning Anthem でした。
大学生活 冬休み編〜クリスマス・ラン~完
つづく