大学の野球部には、甲子園出場者や強豪校出身の選手も多くいました。
そんな選手たちと一緒に野球をできることが、ボクはめっちゃ嬉しかったです。
やっと、プロ野球選手になるスタートラインに立てたと思えました。
人生で初めて、自分で選んだ場所に誇りを持てました。
もちろん、練習試合を含め、試合にはほとんど出場する機会はありませんでした。
うまくいかないこと、辛いこともたくさんありました。
それでも、「プロ野球選手になる」という目標が、自分を支えてくれました。
日々、「練習して上手くなって、絶対にプロに行って活躍する」と、自分を奮い立たせていました。
モチベーションが上がるような本をたくさん買って、読みまくりました。
そうやって、本を読んで自分を励まし続けるうちに、思いました。
「自分を励ますんやから、他人の言葉じゃあかん。これからは、自分の言葉・自分がいいなと思った言葉で、自分を励ますんや」
それから、ボクは自分が思ったこと、いいなと思った言葉たち、ノートに書き溜めるようになりました。
ノートのタイトルは、言葉のベストアルバムです。笑
当時ボクが読んだ本の一つに、中谷彰宏さんの『中谷彰宏 名言集』がありました。その“はじめに”、“言葉のベストアルバム”という言葉が使われていて、「ボクも自分の“言葉のベストアルバム”を作ろう!」と思ったのがタイトルの理由です。笑
最初に書いたのは、いつでも微笑みをという言葉でした。
この“いつでも微笑みを”は、Mr. Children(ミスチル)のアルバム、『IT'S A WONDERFUL WORLD』の13番目に収録されている曲の名前です(作曲:桜井和寿)。
何がきっかけかは忘れましたが、大学2回生頃から、ボクはミスチルに大ハマりしました。
ボクは音楽を聴くことが大好きだったので、SONYのウォークマンをポケットに入れ、耳にイヤホンを付けて、ランニング中でも、家の中でも、一人のときは一日中ずっと音楽を聴いていました。
ある日、ボクは6畳の希望にあふれた家賃2万円の部屋を、いつものようにミスチルを聴きながら掃除していました。
耳元から流れる軽快なメロディと“いつでも微笑みを”という歌詞を聴いて、一聴き惚れしました。
「“いつでも微笑みを”って、めっちゃい言葉やん。よし。これからはオレも、どんなときも笑顔でいこ!」と思いました。
以来、しばらくのあいだ、ボクの座右の銘は、“いつでも微笑みを”となり、書き初めでも毛筆で半紙に“いつでも微笑みを”と書いて、部屋に飾っていました。笑
つづく