男性は女性に比べ、“親としての自覚”が遅いと聞いたことがあります。
「子どもが生まれて、なついてくれるようになってから、『自分は父親なんや』と思った」
と、言う男友達もいます。
それはそうですよね。
女性は自分のお腹に子を宿すわけですから、その女性の“親としての感覚”に、男性が追いつくのは難しいことだと思います。
いや~、やっぱり母は偉大ですね。
…と、診察室のエコーを見ながら、“感慨深いモード”にボクがなっていると、
「あと、聞きたいことはありますか?なければ、これで終わりますが」と、
先生が診察終了モードに突入したので、
「あの…、赤ちゃんの性別はもう分かったりしますか?」と、奥さんが先生に聞いてくれました。
「そうですね。足で隠れているので、ハッキリとは言い切れませんが、
少し見えたので、男の子かもしれません」
と、先生は答えました。
「えっ!?男の子!?こたろうやん!?」
と、テンションが上がり、思わず奥さんと目を見合わせました。笑
「今みたいに、気になることがあれば、聞いてくださいね。知りたくないという方もいらっしゃいますから、こちらからお話しないこともありますので。あとはお聞きになりたいことはありますか?」
「大丈夫です。ありがとうございます」
「わかりました。では、ご家族の方はこれで」
ということで、奥さんを診察室に残したまま、ボクは再び待合室へ戻りました。
つづく